ほくろ
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ほくろについて
私たちのからだにあるほくろは「色素性母斑」や「母斑細胞性母斑」と呼ばれるもので、皮膚細胞にあるメラニン色素の増殖によってできるものです。その原因は様々ですが、主に紫外線が原因ですが、両親の体質が遺伝するということもあります。
メラニン色素の増殖でできるほくろは「良性」の病変ですので、問題はありません。しかし、ほくろのように見えて、実は「メラノーマ」という悪性の腫瘍というケースがあります。
メラノーマはいわゆる皮膚癌の一種で、この病気は進行が、非常に速いことで知られています。がんの中でも転移の頻度が高いことが挙げられ、小さくても転移していることがあるのです。そのため、がんの中でも死亡率が高く、恐れられています。早期発見・早期治療が重要になります。
治療方法
ほくろの治療法には、手術、炭酸ガスレーザー、Qスイッチ・アレキサンドライトレーザーがありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。また、治療したいほくろの状態や、求める治療効果によって適した治療法も異なります。
くりぬき法
くりぬき法とは直径6ミリ以下のほくろを取り除く時によく使われる方法です。主に鼻・口の周りのほくろを除去する時に行います。局所麻酔をした後、筒状になった器具を使って、ほくろのサイズよりもやや大きめにくり抜きます。
稀に感染症や出血などのトラブルになることがありますが、ある程度深くまで組織を取りますので、殆んど再発することはありません。比較的目立たない傷になりますが、丸く少し凹んだ傷が残ることがあります。
炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーは細胞の水分に反応する10600nmの波長を持つレーザーです。ほくろ全体を蒸散させて削り取る治療法で、ほくろの部分をレーザーでくり抜きますので治療後は穴が開いたような状態になります。早くて簡単な方法ですが、盛り上がりがない、5mm以下のほくろでなければ向いていません。
施術後は腫れたり痛みが出ることも殆んどありませんが、稀にじゅくじゅくとした液が出たりして、多少の傷になりますが、約1週間~10日前後で皮膚が再生して治癒します。
ほくろの位置が皮膚表面にちかいところであれば1回で終わります。しかし深い部分にある場合は、何度か治療を繰り返すことになります。傷も大きくないので、絆創膏を貼るだけで翌日からメイクもできます。施術する前は必ず皮膚ガンでないかしっかりと診て貰うことが大事です。
スイッチレーザー
スイッチレーザーは比較的新しいタイプのレーザーです。炭酸ガスレーザーが水分のある組織を非選択的に破壊するのに対して、Qスイッチレーザーは黒っぽい色素にだけ選択的に反応して、色素細胞だけを破壊します。
したがって周囲の正常組織を傷つけることがなく、傷の治りが早く、瘢痕(きず跡)を残しません。ただしほくろでも色のついていない部分は取り残しますので、後日再発の可能性があります。
1回で取れることは稀で、数回の照射が必要なことも欠点です。盛り上がっているほくろでは、色は取れても盛り上がりは取れません。小さくて平坦なほくろに向いています。
お問い合わせ医療法人わたなべ皮フ科クリニック
(形成外科)
当クリニックでは、アトピー性皮膚炎などの一般皮膚科から、しみ、治りにくいにきびやレーザー脱毛などの美容皮膚科、ほくろや皮膚腫瘍切除などの皮膚外科までトータルな皮膚の治療を行っております。
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